エンジン編

 

エンジン

 

正直、外見を見ただけでは何とも言えないのがエンジンです。見た目がボロでもOH済みだったり、見た目が良くてもオーバーヒート歴ありだったり・・・。特に7M-GTEは当たり外れが多いエンジンと言っても過言ではないでしょう。
かと言って何も見なくてもいい訳でもありません。最低限見ておけば後々の維持費が変わってくること間違いなしです(写真は7Mですが1Gも見るポイントは同じようなものです)。
まずは外観です。埃まみれで汚いエンジンでも調子がいいエンジンは多いと思いますがやはり嫌な感じです。逆にシリコン剤などを使ってゴムホース類などが異様にギラギラしているエンジンも怪しい気がします。正直外観での判断は難しいです。

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次に純正時に付いている物がちゃんと付いているか、また社外品と交換されていないかを見ます。交換もしくは後付けで多いのはエアクリーナー、ブローオフ、プラグコード、タワーバーなどでしょうか。7Mの場合はイグニッションコイルカバーが取り外されている車両を多く見かけます。
社外品の装着については賛否両論あると思いますが多くの場合利点がある反面欠点もあるものがほとんどだと思います。バランスも大変重要ですし長く大事に乗りたいのであればやはり純正品がトータル的に見て良いのではないかと思います。

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さて多少細かく見ていくとしてまずはホース類を見ましょう。ホースそのもののひび割れ、抜けなどを確認します。次にホースクランプなどを良く見てみると脱着歴が分かります。7Mの場合はエンジン上部の配管類をプラグ交換時にも外す必要があるのでそんなに気にする必要はないですが丁寧に扱われてきた車両は外したクランプを同じ位置で再固定されているのに対し、適当な車両はクランプの跡がホース全周に入っていることが多いです。
またエンジンの調子には全く関係ありませんがエンブレムが無かったり錆びていたりしたら寂しいので一応その辺もチェックしておきましょう。

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ホースバンドも見てみます。締め付けすぎてホースバンドそのものがバカになっていたり、ホースが千切れそうになっていたりしてませんか?

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サージタンクから出ている細かいエア配管などは特に良く見ておきます。ブースト計を取り付けてあったり、ブーストアップ仕様の車両の多くがこの辺に三つ又をかましている車両が多いです。そういったものがないのに配管を加工した跡があるものは純正に戻した車両でまず間違いないでしょう。

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カムカバーからのオイル漏れをチェックします。ほとんどの車両が大なり小なりにじんでいると思いますし、走行に支障をきたすものではありません。しかしあまりにも酷いものはエンジン本体がオイルまみれとなっていたり、プラグホールがオイルの池になっていたりします。

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アクセスしやすいプラグコードを一個くらい抜いて確認してみるのも1つの手です。

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停止状態およびエンジン車載状態では分かりにくいですがエンジンマウントの切れ(劣化状況)も一応確認しましょう。助手席側が引っ張りの力を受けるので良く切れています。ひび割れが特にひどいものは年式から言っても十中八九切れかけています。その点で言えば前期型の角型エンジンマウントは丈夫ですよね。

 

カムポジションセンサーの固定ボルトなどに封印シールが貼ってあったり、ペイントマーカー(黄色や白色)の合わせマークなどがあったら何となく『ちゃんとした車両だな』と思ってしまいます。

 

最後に実際にエンジンをかけてみます。エンジン始動直後に多少白煙が出るくらいなら許容範囲かと思いますがモクモクと出るようであればオイルが燃えている証拠です(冬場は水蒸気と間違わないように)。
試乗できるようであればアクセルを踏み込んだ時の排気(タービン等の判断を兼ねて)も見たいところですが実際自分が運転している場合は分かりにくいです(自分で白煙が出てるなあと気が付く場合は大量に出ています)。
暖気後水温メーターも一応見ておきましょう。真ん中まで来ない場合はサーモスタットの故障、真ん中を過ぎる場合は冷却異常(特に7Mは注意)などが考えられます。それからエアコンをONにしたときにアイドルアップするかなども見ておきます。
あとは異音が無いかをチェックしますがこれは慣れないと難しいと思います。7Mと1Gの違いだけでも音の大きさが違いますし慣れしかないと思います。

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ゴム類の劣化が一番気になるところです。

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