下回り編

 

必ず見るべきです。

 

下回りは腰をかがめるばかりか膝をついて頭を地面に付けるくらいの体勢でじっくり見ましょう。まずはサイドシル。凹みやリブ部分の曲がりなどが無いか見ておきます。

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反対側も見ておきます。サイドステップ装着車の場合は多少見にくいですがちゃんと確認しておきます。

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個人的に一番気になるのがジャッキアップポイントの潰れです。ここが潰れている車両は大事に扱われて無かったんだなあと思ってしまいます。

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サイドシル脇にはフレームがあります。ここに傷が入っている場合は車高短歴があると考えてまず間違いありません。また写真中央に映っているフロントパイプと触媒の継ぎ目にあるステーのようなものがめくれていたりすることもあります。

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フロントパイプ前方も良く擦る部分です。確認しましょう。

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同じくフレーム前方も見ておきます。

 

エンジン下のアンダーカバーです。年式的にねじ穴部分が割れているのは仕方ないかもしれませんがアンダーカバーそのものが無い場合があります。冷却や石などの跳ね上げ防止に大事なパーツですから確実に確認しておきましょう。

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ステアリングシャフトブーツが破れている車両も良く見かけます。またこの辺からのオイル漏れが著しい場合はステアリングラックをリビルド品などに交換してもらいましょう。

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エンジンの真下はアンダーカバーがあってあまり確認できませんがオイルパン辺りは確認できます。オイルパンにオイルが滴っている場合はエンジンブロックとオイルパンの継ぎ目からの漏れ、もしくはクランクシャフトオイルシールなどからの漏れを疑いましょう。
また本当は写真に写っているロアアームのゴムブッシュの切れなども確認したいところですがこの状態ではなかなか確認できません。

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写真はエアサスです。エアサスの場合はエア漏れを確認したいところですが店頭では無理だと思います。エア漏れが無いということを確認して購入し、自宅駐車場に数日駐車してみて車高下がりがないか確認し、異常があればすぐに購入店へ持ち込みましょう。
ばねサスの場合はショックの抜けなども確認したいところですが難しいと思います。しかしオイルにじみなどが確認できる場合にはほぼショックが抜けているといって間違いありません。またダンプラバーの切れやダストブーツの破れなどは確認できるので見ておきましょう。
当然インナーフェンダーが付いているかどうか、タイヤなどとの接触跡は無いかなどもチェックします。

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マフラーはエンジンを掛けてみて異常な白煙や黒煙が出ていないか確認します。1Gはオイル下がりしやすいようですので始動開始直後の白煙は持病かもしれません。またアイドリングがばらついたりしていないか排気漏れの音が無いか耳を尖らせて聞きましょう。亀裂程度からの排気漏れは確認の方法がありませんが腐食が著しい場合は寿命が近いと考えても良いでしょう。

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目視の場合は排気漏れ部分にススが付着していることがほとんどですので見極めになると思います。タイコの下面は擦れや凹みなどがないかを確認します。

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燃料タンクに不具合がある場合はほとんどありません。著しい錆や凹みがなければOKです。怖いのは燃料タンクに燃費改善のための怪しいグッズが入っていることぐらいでしょうか。でも確認のしようがありません。

 

マフラーのサブタイコ、ロアアームなども見える範囲で確認します。特にロアアーム類は曲がりなどがないか確認します。

 

頑張れば触媒以降のマフラー全景を見ることができるはずです。小さなLED懐中電灯くらいは持参して見に行きましょう。

 

デフはオイル漏れしていないか確認します。デフの真ん中くらいから漏れ跡が付いているのはサイドフランジのオイルシールからの漏れ、上方から漏れ跡が付いているのはデフオイルの入れ過ぎが原因である場合が多いです。デフオイルが多少漏れてもあまり影響はありませんが漏れている車両は臭いです。

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右ロアアームも曲がりなどがないか確認します。また同時にドライブシャフトの破れが無いかも確認しておきましょう。

 

さてこちらは牽引フック。特に見るべきところはありませんがリアの牽引フックは全車黒色です。バンパーと同色になっているのはマスキングが面倒だからバンパーごと塗られた車両でしょう。

 

 

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やっぱり土台がしっかりしていないとね。

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