2G-GTE 3rd Season その3

 

ブローの原因

 

2Gエンジンを再製作する上で入手困難かつ必須であるピストンが揃ったのはいいのですがピストンが溶けた(棚落ちした)原因を考えないといけません。一般的にピストンが溶けたり棚落ちしたりする原因はノッキングの発生と言われています。ではノッキングが発生する原因は何でしょうか?。

 

そもそもノッキングは異常燃焼によってカリカリとかカンカンとかいう音が出る現象ですので『ノッキングが原因=異常燃焼が原因』と言えると思います。ではその異常燃焼ですがこれにも種類があるようです。今回私が色々調べていく上で注目したのは棚落ちしている場所です。写真のようにインテーク側が棚落ちしています。

エンジンを分解したときにも書いていたと思いますがこれは全くの予想外でした。インテーク側はガソリンが噴きつけられる側なのでバルブもピストンも冷やされる側です。にも関わらずそちら側が溶けて棚落ちしています。

不思議に思って調べてみるとインテーク側の棚落ちはメジャーのようです。なぜか?。素人考えではその答えに辿り着けそうに無いことがネットにあちこち解説されていました。こういった時はネットに感謝ですね。ガセネタもたくさんありますが(笑)。

 

さてインテーク側が棚落ちした場合のほとんどの原因が異常燃焼の1つであるデトネーションらしいです。燃焼室に吹き込まれたガソリンは圧縮されてプラグにより点火されます。で、その燃え広がり方にヒントがあるようです。

当然プラグから火炎が伝播していきます。それがどの方向に広がっていくのか?。答えはエキゾースト側。理由としてはエキゾースト側の方が温度が高くガソリンが燃えやすい状態になっているから。

火炎伝播はプラグ→エキゾースト側→インテーク側と広がります。このときエキゾースト側の爆発によりインテーク側の未燃焼ガスが圧縮され火炎が伝播する前に自然発火するらしい(燃焼室が非常に高温のとき)。

 

この二つの爆発の衝突音がノッキングの音として現れるのです。しかも一度インテーク側で自然発火してしまうとその部分が高温になり、引き続き自然発火が起きやすい状態となり悪循環に陥ります。こうしてピストンが一気に溶ける温度まで上昇するというメカニズムです。

うーん、なるほどね。奥が深いです。だからインテーク側が溶けるのか。勉強になります。ちなみにこれはまる助調べなので、もしかしたらガセかもしれませんので参考まで。

 

では『デトネーションが起きる時』すなわち『燃焼室が異常に高温になった時』というのがどういう時なのかというと『高回転時の希薄燃焼』もしくは『点火時期の早過ぎ』などが挙げられるようです。

私の場合『ピストンが溶けた』→『燃料薄すぎた?』ぐらいの認識はあったので最初は棚落ちした4番のインジェクターに不具合があるのではないかと考えました。しかし程度の大小はありますが他のピストンにも表面にプツプツしたものが見えていました。

これはたまたま棚落ちしたのが4番だっただけで燃焼状態は他の気筒も大差なかったと考えられます。よってインジェクターが原因というのは除外できると思います。

点火時期に関してはそんなに早めていませんのでこれも除外できると思います。こうやって1個1個考えられる原因を挙げては潰していくしかありません。

そして結局『燃調のセッティングが薄かった』というのが有力候補となってきます。しかしこれも濃い状態にセットしてA/Fフィードバックしていたので確率はそんなに高くないはずです。

    

 

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でもやっぱり燃調のセッティングミス?。

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