2G-GTE 3rd Season その8

 

ピストンリング その2

 

『新品でピストンリングが揃ったのにどうしたの?』って話です。なぜブローした時に使っていたこのピストンに新しいリングを合わせているのか?。まあ次に使うピストンも全く同じピストンなのでどちらで合わせようが同じと言えば同じです。

 

これが今回使おうとしているリングです。1stリングは左のJEピストン製から使い、2ndとOilリングは右の日産製から使おうとしています。

当然それぞれ使わないリングは余ります。勿体ないですよね?。もし次回(OHや新規製作)をする機会があるとしたら手に入れるのも大変ですし、意外と費用も掛かります。それぞれ2~3万円ほど掛かりますから。

 

なのでNEWピストンはこうしました。

 

元々はこんな感じですが・・・

 

こういう風にしました。リング溝を1.2mm仕様から1.5mm仕様にしたのです。これでピストンリングは全て日産RB20用を使うことができます。実はJEピストン製のリングを発注してから手元に届くまでの間もブローの原因を色々と考えていました。

その主たる原因は後で記載しますが1つの原因として熱が挙げられると考えました。ピストンリングは気密の保持も当然ですがピストンの熱をシリンダー壁に逃がす役割もあります。当然薄ければ薄いほどシリンダー壁との摩擦が小さくなり高回転エンジンに適するようになりますが、その反面シリンダー壁に逃がす熱の量は小さくなります。

今回、せっかく新品でピストンリングを揃えることができましたが、冷却を第一と考えてJE製リングが届く前にNEWピストンはリング溝の加工に出していたのです。

 

これがその請求書。

ピストン無加工で2種類のリングで対応する。
→メリット:ピストン無加工で済む。高回転に適する。
→デメリット:リングの費用が高い。手に入れるのが大変。

リング溝を加工して1種類のリングで対応する。
→メリット:ピストンの冷却性が上がる。費用が安い。
→デメリット:ピストンの強度は多少下がる。高回転に適さない。

今回は後者を選択しました。

    

 

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こうやって素人なりにアレコレ考えて
実際にやってみるのが趣味の楽しさですね。

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