アキラ号 その1

 

エアロキャビンの電動ルーフ修理

 

少し前から鹿児島のアキラ君から相談を受けていました。内容はエアロキャビンのルーフの修理と5速換装。とりあえずルーフの修理は置いておくとして、まずは5速換装のお話。
なにはともあれ最近MTミッションの相場が高いのです。昔は本体だけなら2~3万が相場と思っていましたが今は7万前後みたいで(^^;)。これにマスター、レリーズ、ペラシャにペダルと・・・。はっきり言って『完璧に揃った5速換装キット』が10万で手に入ればラッキーな時代に突入しているみたいな感じ。

ま:とりあえず一式揃えてくれたら2万でやるよ
ア:探してみます

と、連絡を待つこと2ヶ月くらい?。アキラ君の方では未だに見つからず。そんな時に私の方へ降って湧いてきた話がTO4Z+金プロの箱。
これを購入してミッション関係を一式アキラ号に使えば一件落着?。いやいやOSのトリプルなんて必要ない。じゃあ青ガルにOS入れて青ガルのミッションをアキラ号に使う?。まあ実際にはそのどちらでもない予定(笑)。

 

とりあえず部品取りを仕入れたので5速載せ換え一式は確保しました。それからアキラ君に連絡したところヒロキンさんと2台で私のガレージに来ることに。その道中、送迎役のヒロキン号のオルタ死亡で大変な目に遭いながら何とか到着したアキラ号のエアロキャビン。
さて、5速載せ換え一式は揃ったので次は電動オープンルーフの修理の話。聞けば5年くらい前から開閉できなくなったとか。エアロキャビンⅡをやり始めた頃からエアロキャビンのルーフに関する質問メールなどが来るようになりました。
しかし正直言って実車を見ない限り故障個所の診断は難しいです。それぐらいチェック項目が多いのです。

 

それはそうとアキラ君、もっと早く言ってくれたらエアロキャビン関係の重要部品一式をヤフオクに出品していたのに・・・。

 

って、部品一式が目の前に戻ってきました(笑)。実はあの時アキラ君が購入していたんです。で、自分ではルーフ開閉用のコンピューターの故障だろうと思って交換してみたが動かず、その他多少センサー類なども見てみたようですが復活せず・・・だったようで。

 

今回車両を預かるにあたってリアのあのバカデカイ木製の箱は外してきてもらいました。これだけでも随分楽になります。特に保管場所の確保の点で(笑)。

 

とりあえず現状を見てみるとコンシールドカバー(最初に開くトランク部分のパネル)用のモーターにインパクト用のソケットレンチが突っ込んでありました。本当はここにハンドルがあるのですが紛失したためアキラ君が改造したようで。
でもこの改造のおかげでコンシールドカバーの開閉がインパクトで楽々?・・・・なことには決してなりませんので絶対しないでください。正確に書くと楽にはなりますが代償が大きいのでやめましょうということです。

 

次にメインのルーフ開閉用のモーター。こちらにも元々はジャッキアップする際に使うハンドルで回せるように金具が付いているのですが紛失した状態。ココの金具はホント外れやすいですよね。固定しているピンが細すぎてすぐに切れてしまうから。
私はACⅡの時に金具にメネジを立ててイモネジで固定する様に改造していました。

 

早速コンシールドカバーを開けて各センサー類を見てみましょう。当然開閉スイッチでは開かないのでバッテリーで直接稼働させます。

 

早速車両側のコネクターを外してバッ直用のコネクターを挿します。そしてバッテリーに繋ぐと・・・コンシールドカバーが開かない。モーターが壊れている?。いえいえちゃんとモーターは回っています。原因はアキラ君のインパクトソケット改。まあその話はまたあとで。

 

仕方がないので私がアキラ君に譲ったパーツ一式からモーターASSYをいただくことにします。ほとんどが私が梱包した時の状態のまま(笑)。

 

それがコレ。ちゃんとハンドルも付いています♪。交換してバッ直するとコンシールドカバーが無事に開きました。

 

そしてメインのルーフ開閉用モーターもバッ直してルーフオープン。

 

ハンドル回したり、電動工具使うなんて面倒ですよ。バッ直が一番簡単お手軽♪。ただ勝手に止まるわけがないですから開閉は慎重に。真似されて過負荷でモーター焼いても私は知りませんから。

 

さて、センサー類のチェックをする前にコンシールドカバーをロックするモーターの作動チェックを行います。なぜこのチェックを一番最初に持って来たのかと言うと、このモーターだけが12Vじゃないから。12Vをいきなりかけたら一発で終わりますから十分お気を付けください。写真は簡単にいうと変圧器です。

 

エアロキャビンの修理は今後も要望があれば受けたいと思っていますので専用のテスト用コネクターをいっぱい作りました。

 

車両側のコネクターを外して先ほど用意したコネクターを繋いで電圧をかけます。ロックモーターは何の問題も無く作動しました。その後ロックモーター用のセンサーにも同じようにテストコネクターを挿して検査しました。こちらも異常なし。当然運転席側にもありますので全ての作業が2回続きます。

 

次にお手軽なルーフロック用のセンサーチェック。

 

センサーと言っても基本的に全てON/OFFのスイッチなので導通を見ていくだけです。

 

この辺のセンサーもチェック。

 

コネクターは内装を剥がしたここにあります。ON/OFFスイッチばかりなので単純なのですが、単純ゆえに個数が多いため全てを調べるのには結構時間がかかります。さらにルーフコンピューターに入る信号としてパーキングやスピードなどがありますのでその辺のセンサーも調べます。そして全ての単体試験を行った結果・・・


全て異常なし


嬉しいのやら悲しいのやら。

    

 

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やっぱりルーフコンピューターが怪しい?。

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