正樹号 その1

 

引き取り

 

正樹さんが亡くなった件については日記に書いていますので割愛します。それなりに長い付き合いで歳も近いということもあり非常にショックです。

遺品として残されたソアラ、軽バン、バイク、部品等に関してはお母さんから『あんたに全部任せるけん好きにしてよかよ』と言われました。

そんなこと突然言われてもってことで、何度もお母さんと電話でやりとりもしましたし、にっきいさんと下見に行ったりもしました。そしてこの日を迎えたということです。

書きたいことは色々あるけれど正直私にとって正樹号以外どうでもいいです。こう書くと語弊があるかもしれませんが『正樹さんが最も心残りにして亡くなったのは何か?』ということを考えたらニーマルが優先順位1位だと信じているからです。

まあ、実際は分かりませんけどね。天国では当然ご両親のことを一番心配されているとは思いますが、それとこれとは別の世界だと私は思っていますので。

 

新年オフの旗が付いていたところや箱型の車庫でこの汚れ具合を見ると新年から一度も出動していなかったのではないかと推測されます。

当人からも仕事が役付きになって忙しくなり、触る暇がないと聞いていたので多分そうだと思います。ソアラはバッテリーを繋いでキーをひねると一発始動でした。

 

この日はスピスタ九州の有志一同で遺品の整理と車庫の清掃を行いました。正樹さんは向かいの車庫もバイクや部品置き場として借りていたので部品もゴミも多く大変でした。

最後は御両親に確認していただいてこの日は引き揚げました。

 

そして引き取ってきた正樹号。

 

ガレージ前に駐車している大和号と入れ替えて整備する予定です。

 

まさかこういう展開になるとはねぇ・・・。

 

正樹さんの死を契機に色々考えさせられることもありそれは大事にしていきたいと思っています。

 

あまりにも汚かったので数日後出勤前に洗車しました。

 

私が写真を撮るためにこうしたわけではなく元々置いてあった状態のままの写真です。うちわはここ数年分の信州オフのものだと思います。そしてゼッケンは言わずと知れたスピスタ九州20周年オフの時のもの。

人間、遅かれ早かれ死ぬものですから仕方ないですがちょっと早すぎましたね。皆さんも自分が死んだときのことを考えて色々準備をしておいて損はないと思います。

 

さて正樹号をどうするかです。できれば正樹さんの意思を汲んで大事に乗り継いでくれる方がいらっしゃれば御の字です。二軍でベンチ入りさせるくらいなら私が置いておきますから(笑)。

そういう考えの元、私の一存である人に託そうと考えました。そして事情を説明して話を持ちかけました。しかしなかなか返事がもらえませんでした。

ダメなのかと思っていましたがようやく連絡があり『正樹さんの意思を引き継いで面倒みてみるよ』と決心をしてくれたので本当に嬉しかったです。

もし維持ができなかったとしてもそれはその時考えたらいいじゃないかと思っています。正樹さんが良いきっかけを与えてくれたと前向きに考えてもらえたらと思っています。

個人的にはこれをきっかけに色々なことが好転してくれたらと願っていますので、できる限りの状態にしてお任せしたいと思っています。

もちろん任せた後は私がとやかく言うことはありませんし、自分の好きな色に染めてソアラライフを楽しんでもらえたらと思っています。

何も手を付けずにお渡ししてもいいのですがそれくらいは私の好きにさせてもらおうと思います。作業をするこによってこうして正樹号の部屋も作って記録として残せますしね。私は正樹さんがこの作業の顛末を天国でニヤニヤしながら見てくれていると思っています。

    

 

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男には 自分の 世界がある

例えるなら 空をかける ひとすじの流れ星♪

孤独な笑みを 夕陽にさらして

背中で 泣いてる 男の美学♪

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