正樹号 その18

 

純正ブーストメーター

 

圧力センサーがなかなか手に入らなかったので諦めたのか、純正ブーストメーターを隠すようにしてオートゲージのブーストメーターが取り付けてありました。

 

隠したい気持ちは分かります。だって常時フルブースト表示になってしまうから。正樹さんがどっちを望んでいたか分かりませんが後付けのブースト計は後でどうにでもなるので純正ブーストメーターを動作するようにして次期オーナーさんにお渡ししたいと思います。

 

純正の圧力センサーはなかなか入手できないのでオートゲージの圧力センサーを使います。私もそれなりに経験が増えてきたので今となってはどんな圧力センサーでも流用できる気がします。

 

そのままでは出力が違うため使えませんので間に割り込ませる回路を作ります。ブレッドボードで仮で組んで動作を確認します。

 

そして基盤にハンダ付け。

 

自己流なのでこれで合っているか分かりませんが余分な基盤を折って完成。

 

プラスチックのBOXを準備します。

 

もう一回り小さいケースには入りきらないという微妙な大きさ。

 

さて次はエンジンルーム側の準備。まずは配線を分岐させます。

 

こんな感じに仕上げました。カプラーは純正圧力センサーが手に入った場合のことを考えて残しています。

 

ブースト圧は余っているここから取ります。

 

オートゲージの圧力センサーと繋いで準備OKです。動作確認のためエンジンを始動してみました。しかし全く動かず・・・。

 

前にもどこかに書いたと思いますが純正5速メーターと純正圧力センサーを購入して取り付けただけでは動かない場合も多々あります。それはメーターから運転席足元のジャンクションボックスまでの配線が繋がっていないから。

その場合は配線を増設してやる必要があります。ということでメーターを外します。

 

メーターを撤去すると4つのカプラーがあります。そのうちこのカプラーの上段の左から3番目と7番目が空の場合は"外れ"ですので配線を増設してやる必要があります。

 

部品取りのハーネスから端子を拝借します。

 

そしてカプラーに植えます。あとは配線図を見てエンジンルームの圧力センサーから来ているハーネスと繋ぐだけです。圧力センサーの3本中1本はアースなのでボディアースでOKです。

 

無事に動作しました。

ちなみにメーターは元々白色で表示されていたのですが引き取り時の道中でところどころ緑色の表示になっているのが気になっていました。

調べてみると赤のセロファン紙が貼ってあったのですが経年劣化のためにところどころ破れていました。どうやらその隙間から投影されている部分だけ緑色に表示されていたようです。

どっちつかずだったのでセロファンを全て剥がして元に戻しておきました。またメーター下のクラスターパネルやシフトブーツパネルにはシルバーカーボン調のカッティングシートが貼ってありましたが、一部剥がれかけていたり破れていたりしたのでそれも剥がしました。

メーターの色を変えたり、カッティングシートを貼ったりは次期オーナーさんに自由にやってもらいましょう。

 

ブーストセンサーと出力変換ユニットはこの辺に取り付けました。オートゲージの圧力センサーは有名どころのセンサーに比べて防水など一切考えられていないので雨滴が絶対に当たらない箇所に設置しないとすぐに壊れます。

 

 

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元々装備されている機能は生かす方向で。

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