DLI化
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一夜明けて今日はまささんが助っ人に。トミーさんも途中からバイクで参戦。 ※写真はまよさん撮影 |
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今日はエンジン関係です。それにしても綺麗なエンジンルームです。 |
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ディストリビューターを廃止してダイレクトイグニッション化します。正確に言うとセミダイレクトですがデスビが不要になることは後にも述べますが今後の維持には非常に大きいです。 |
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このコイルとイグナイターも変更となります。 |
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DLI化するとこの辺のプラグコード密集状態が無くなります。こんなに綺麗なエンジンルームならこのままでも良いんじゃないかと思いますがデスビが死んだら終わりなので早めにやっておいて損はないでしょう。 |
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ペラシャのスパイダーベアリングと同じくらい相談が増えてきているのがディストリビュータです。問題はこのデスビ内部のローターです。ローターとキャップの電極間は点火するときに火花が飛びます。 プラグと同じで電極は少しずつ摩耗していきます。そのため定期的な交換が必要です。が、ローターが随分前から廃盤なんです。製造元のデンソーは元より海外のメーカーなどにも色々打診したのですが再製作不可。 その理由は色々ありますが一番の問題はその特殊性です。写真のようにローターには内側と外側に2ヶ所電極があります。こんな構造をしているのは1G-GTのみです。 |
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普通はこんな風にローター1個につき電極は1個なんです。1G-GTはツインターボ化するときにデスビがどうしても邪魔になりコンパクト化せざるを得なかったと推測されます。 そのため内周と外周に3個ずつ電極を配置してデスビの直径をかなり小さくすることに成功しています。が、今となってはその特殊性のために維持が困難になってきています。 どうしてもデスビ仕様にこだわるなら摩耗した電極チップを削って新たにチップをロウ付けなどしたら復活できるかもしれません。実際に私もそれを考えています。 でも幸いなことに1Gエンジンには1G-GZという7M-GTと同じDLI化しているバージョンがあります。これを流用すると一歩先のデスビレスにできます。 |
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大和号も金プロでの独立点火の前は1G-GZのDLI方式にしていました。現在その血統を継いでいるのはまさ号。そのため横に並べて同じように配線を加工して済まそうという魂胆です。 写真は私が持っているハーネスの在庫から必要なカプラーを手に入れたところ。 |
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先ほど手に入れたカプラーにエンジンルームの配線端子を移植します。配線の入れ替えが意外と混乱するんですよね。そのためまさ号を隣に配置しています。これを配線図見て作業していたら倍以上の時間が掛かるんです。 |
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移植されて空いた部分には新しく配線を植えます。これでこの辺の改造は終了です。 |
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1G-GTのコイルとイグナイターがあったところに1G-GZもしくは7M-GTのイグナイターを取り付けます。そして先ほどのカプラーを挿します。 カプラーの色は緑色と灰色があります。自分のエンジンルームに合った色のものを準備すると良いでしょう。まよ号はちょっとちぐはぐになっていますがその辺は後でどうにでもできますから良しとします。 ちなみに今回DLI化するにあたって必要となるパーツはまよさんが準備してます。 |
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最終的にはこうなります。デスビからプラグコードが無くなっているのが分かると思います。配線むき出しのままですが後はまよさんが帰宅後に綺麗に仕上げてくれるでしょう。 作業に関しては途中経過をかなり省いています。詳しく載せても結構難しい部分があるので現在これをキット化することを考えています。 実はこれを書いている9月頭には1作目のDLI変換ハーネスが完成しています。なかなかイイ感じに仕上がっています。 デスビのローターを撤去したあとのキャップなども製作しようと思っていますのでリリースはまだもう少し先になると思います。 |
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こちらは後日送っていただいた写真。綺麗にハーネスをまとめているのでスッキリしています。 ※写真はまよさん撮影。 |
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どうしても6速化が派手で目立ちますが個人的には
こちらのDLI化が今後の維持には大きいと思います。
デスビの接点(放電)部分がなくなるので摩耗する
部分が無くなり、さらにレスポンスも良くなります。
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