龍陸号 その14

 

ドアロックベゼル

 

次はドアロックベゼルをやります。ニーマル業界?では有名ですがドアロックベゼルの金属クリップは無傷では外せません。多分誰がやってもそういう構造です。ドア内装を力任せに引いてクリップを破壊して取り外すのがセオリー?です。そのため金属クリップだけ新品交換する必要があります。

 

ただ龍陸号は面白い固定方法をしていました。運転席側は爪部分にブチルテープのようなものを巻き付けて太くし無理矢理押し付けるという方法、助手席側は写真のように内装に直接接着剤で取り付ける方法。

前者は問題外ですが後者は間違った方法だとは思いません。ただしベゼルは内装をドア本体に押し付けて固定する役割を持っているため、内装に直接接着すると内装とドアとの隙間ができてしまい、ドアロックのレバーがベゼルに当たったり動きが渋くなったりすることがあります。

 

どこかにこの解決方法を載せていたと思いますが再度詳しく方法を記載しておきます。まずドアロックベゼルを外して2個用意します。

 

右がノーマルで左が手を加えたものです。

 

クリップがはまる部分の穴をこのような細い四角のヤスリで横に拡げます。

 

どこまで拡げたらOKなのかというと写真の赤矢印の梁の部分にヤスリが接するまで拡げます。ベゼルの加工は以上で終了です。

 

次にクリップを加工します。元々こういった形をしています。

 

だいたい無理矢理外すとこうなると思います。新品を加工してもいいですがこの状態で破損している場合はこれでも十分に使用できます。

 

新品中古に関わらずペンチなどを使ってここで折ります。

 

そして本体に残った細い腕2本をそれぞれ写真のように内側に曲げます。角度は70~80度くらいで十分です。90度まで曲げるとかなり強力に固定できるようになりますがクリップの材質が固いため曲げたところが折れることがあります。

 

こんな感じに仕上げてください。

 

そしてクリップをベゼルに取り付けます。クリップを軽く拡げて取り付けます。

 

完成形はこうなります。これで何度でも使用できます。

 

実際に取り付けるとこうなります。取り外すときはベゼルを引っ張るか内装ごと引っ張ってください。クリップがドア側に残った状態でベゼルを外すことができます。

 

この方法が使えるのはドアと内装が何の干渉も無く自然に取り付けられる状態の場合です。馬鹿デカいスピーカーを付けて無理矢理内装を付けている場合や、後付けのキーレスやスピーカーなどのハーネスがゴチャゴチャしていて無理矢理内装で挟んでいる場合などはドアと内装の隙間が大きすぎるため無理です。

私はニーマルに乗り始めた当初からこの方法をとっていました。その当時は車に全く詳しくなくクリップの価格も入手先も良く分からず、壊れたクリップを見てどうしようと考えた末に取った加工法なのです。

    

 

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クリップはまだ新品が出るはずですのでご参考まで。

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