ピストンリセス加工
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ピストンリセス加工をするためにIN側30φ、EX側25φのエンドミルを用意しました。IN側は接触した形跡がなかったので加工しなくても良さそうでしたが何となくIN側もギリギリでかわしている気がしたので加工します。 またリセス加工はRが付いていたのでエンドミルの角を45度くらい削り落としました。綺麗な刃物を加工する余裕は無いので刃がこぼれたエンドミルを加工して使います。 |
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そして悩まされたのがピストンの固定方法。ピストンには側面に平面が無いのでバイスに挟もうとしても困難です。そのためピストンピンを両側から挿してこれで直角を出し、スカートの底面で水平を出すようにして固定してみました。 |
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リセスは当然バルブの角度と同じに加工されていますので本来ならピストンの方を傾けて固定する必要があります。ただ私のフライス盤は幸いなことにヘッドを回転する機能がありましたので利用してみます。 |
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傾ける角度はおおよそ20度です。 |
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これで一応加工する準備は整いました。それではピストンリセス加工をしてみましょう。 |
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それでこの写真。さっきと随分雰囲気が変わりました。ピストンをバイスで挟んでいます。これだと直角が正確に出ない気がします。 |
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どういうことかというと幸いなことにHKS製ピストンはピストン側面に平面部分があり写真のような感じで固定することができたということです。これで相当な時間の節約ができますし、より正確に加工ができます。 |
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旋盤もフライス盤もワークの固定が重要です。
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