プロの仕事
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カムカバーを外す前にこの辺を外しておきましょう。 |
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ウォーターポンプ撤去完了。写真は無いですが非常に状態が良かったので前回取り替えたと思われます。 |
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そしてプーリー類に続きカムカバーを外してみました。ちなみにタイミングベルトテンショナーは回すと音がしましたので前回交換していないのかも?。 |
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めっちゃ状態良さそうです。 |
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これは『オイル管理が良かったのでしょうね』というコメントを書こうかと思って撮った写真。これを見て『おかしい!』と一瞬で分かった人はその筋の人かな。 注)私はこの時点ではまだそれに気が付いていません。 |
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プラグホールガスケットはだいたいいつもこんな感じでパリパリにひび割れていますよね。これが何気に高いんですよ。 |
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そしてシムクリアランスを測定。こういう記録が無いOHもしくは依頼者が測定に立ち会っていないOHって『オーバーホールしました!』という根拠が無いですよね。その時点で私はアウトだと思います。 |
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一応書いておくとIN側は0.20±0.05、EX側は0.25±0.05。明らかに変なのが1番のIN側。何度測っても0.07。これって →常時カムとシムがほとんど当たった状態 →バルブが完全に閉まりきらない →吹き返しでIN側が黒く汚れた ということなんでしょうかね? |
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左が1番IN側、右が2番IN側。写真自体が暗いので分かりにくいですが明らかに1番の方が汚れています。 |
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そしてもっと変なのが4番のIN側。0.44?そんな厚いシクネスゲージ使ったことねーよ(・ ・;)。計測してシム交換して最後に確認で測らなかったのかな。これはあきらかにクリアランスの計算間違ってシム交換してるね。 |
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計測が終わったので『さあカムを外そう』とINとEXの1番のカムキャップボルトを外して・・・っとその時にようやく私は大きな事態に気が付きました。 |
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多少詳しい人なら一目瞭然ですがこの写真はエンジンのフロント側から撮ったもの(カムキャップのアルファベットの向きから判断できます)。そして奥にもカムが見えることからこちら側がIN側のカムシャフト!。 もう皆さんお気付きでしょう。なんとIN側とEX側のカムキャップが間違って取り付けられていたんです。アーメン(写真は『E5』の刻印があるのでEX側の5番目のキャップという意味)。 ま :気が付くの遅ぇーよ。 ま’:・・・。 ま :カムカバー外した瞬間に気が付けよ。 ま’:・・・。 ま :計測したけど意味ねーよ。 ま’:<(T◇T)> というような心の中でのやり取りのあと、しばし放心状態。嫌な予感が的中しましたね・・・。仕方ないのでとりあえずこのまま先に進めます。 |
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各7個ずつ全て間違って取り付けられていたカムキャップを外しました。 |
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カムシャフトの運命やいかに。
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