ミッション分解 その3
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ギヤ抜けの原因は十中八九シフトフォークの摩耗と推定していますがまずは外観を眺めてみます。 |
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まずはリアハウジング側。こちらは5速のギヤ関係とスピードセンサー&ABS用のギヤのみで今回のギヤ抜けとは無関係だと思われます。 |
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裏面はこんな感じ。 |
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次にセンターハウジング側。写真右にポツンと1個だけあるギヤはバックギヤです。通常ギヤは2軸で噛み合っていますがバックのみ3軸で噛み合って逆回転になります。 そして見ての通り平歯車です。そのためバック時にはあの『ウィーン』というギヤ鳴りが聞こえてくるという訳です。またバックギヤにはシンクロもありません。 |
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裏面はこんな感じ。金色に見えるのがシンクロコーンでそれに覆いかぶさっているように見える部品がシフトフォークになります。 ザックリ説明すると左側のシフトフォークが左に動くと1速、右に動くと2速、右側のシフトフォークが左に動くと3速、右に動くと直結の4速となります。 5速のシフトフォークはこの写真ではセンタープレートの向こう側なので見えませんが5速専用で独立しており兼用されていません。じゃあバックギヤはどうやって入るのかと言うとバックギヤそのものがレバーによってスライドされてギヤが入ります。 |
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さてそんなことを考えながら見ていると1ヶ所変なところを発見。 |
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シフトフォークを固定していたボルト。左が正常で右が緩んでいたもの。緩んだ状態でシフトチェンジしていたせいで先端のネジ山がほとんど無くなっていました。 |
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このねじを締めつけて元通りに組めばギヤ抜け自体は直っていたと思います。
ただ既にOH用の部品(総額7万円超)を用意しているためOH続行です。
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